就労移行支援
就労移行支援のサービス内容や、事業所での流れについて紹介致します。
目次
就労移行支援とは?
就労移行支援は障害者総合支援法に基づいた障害福祉サービスです。
就労を希望している障害・難病がある方に対して、働くために必要な知識・能力を身につけるトレーニングや、その人に合った職場探しのサポート、就労後の職場定着までのアフターケアを行います。
就労移行支援は2006年に障害者自立支援法に基づくサービスとしてスタートしました。就労移行支援を含め、就労系障害福祉サービスから一般就労に繋がった方は、約10年間で4倍以上に増加したと言われています。それに伴い企業の障害者雇用率も増加しています。
※就労移行支援事業所を利用し、スキルを身につけることが就労への近道となります。
※就労移行支援事業所とは、障害のある方の一般企業への就職をサポートする通所型の福祉サービスができる施設の事を言います。
チャレジョブセンターが就職率が高い理由
チャレジョブセンターにたくさんの障がいのある方が通われ、就労移行支援で選ばれるワケをご紹介。
就労移行支援サービスの役割
就労移行支援サービスは「職業訓練」「職場探し」「職場定着支援」の3つの役割を担い、就労を希望する方の一連の就労活動をサポートします。
- 職業訓練
(通所前期・中期)- 基礎体力向上
- 集中力・持続力等の習得
- 職場見学・実習等
- 職場探し
(通所後期)- 求職活動
- 職場開拓
- トライアル雇用等
- 職場定着支援
(訪問期)- 就職後の継続支援
- 定期的な面談等
職業訓練(通所前期・中期)
一般企業等への就職に向けて、事業所内や企業に通いながら就労に必要な知識・能力の向上を図ります。
プログラム内容や、得意としている就職支援の種別は事業所ごとに異なります。自分に合ったプログラムを実施しているかどうかを事業所選びの段階で調べる必要があります。参考として当センターのサービス内容の例をまとめました。
- ビジネスマナー、挨拶、身なり等の習慣づけ
- コミュニケーショントレーニング
- パソコントレーニング(Officeソフトのスキル向上・基本情報処理)
- 基礎学習(読み・書き・計算等)
- 個人の適性に合わせた能力開発訓練
- 職場見学・実習 など
プログラム内容は、個々に合わせて立てられた支援計画の目標や進捗状況に応じて変わってきます。また、事業所内での訓練だけでなく、職場訪問や実習等による外部での訓練機会との組み合わせで支援が行われます。
適性に合った職場探し(通所後期)
就労移行支援事業では、利用者様の適正に合った職場探しをサポートします。
ただし、就労移行支援事業所が直接、職業紹介を行うことは制度上できません。そのため、主にハローワークや障害者就業・生活支援センター、障害者職業センター等と連携し、利用者様にとって最適な職場を見つけるサポートを行うことが、主な役割となります。
職場定着支援(訪問期)
就労移行支援事業では、原則として就職後6ヶ月間の職場定着支援を行います。企業や就労した利用者様と定期的に面談し、それぞれの相談などに対応します。6ヶ月間かけて徐々に介入度合を下げていき、最終的には、企業と就労した利用者様が自立して働き続けられるようにサポートすることが目的です。
利用対象者
就労移行支援サービスを利用したい場合、下記の3つの条件を満たしている方が対象になります。
- 身体・知的・精神障害や難病のある方
- 企業等での就労または開業を希望する方で、就労が可能と見込まれる方
- 原則18歳以上から65歳未満の方
また障害者手帳を持っていない方でも、※障害福祉サービス受給資格および医師の意見書等があれば、自治体の判断により利用可能な場合があります。市区町村によって異なるので、お住まいの市区町村の障害福祉担当窓口にお問い合わせください。
※障害福祉サービス・・・障害者総合支援法に基づいた福祉サービスです。様々なサービスがあり、就労移行支援事業もその一部です。
利用期間
就労移行支援の利用期間は原則2年間以内となっています。この2年の間に、職業訓練や職場探しなどのサポートを受けて就労を目指していくことが、この制度の原則です。ただし、必要性が認められれば、最大12カ月の更新が可能です。
就労支援の流れ
- 就職アドバイザーによる個別相談及び支援
- 提携している人材紹介会社の就職アドバイザーが選考ポイントを押さえた就職サポートします。
- キャリアカウンセリング
- 応募書類の添削
- 面接対策
- タイムリーな求人情報の提供
- 当センターで直接提携しているパートナー企業、ハローワークでの採用活動している企業の中から、ご自身の適性に合った企業の求人情報を検索していきます。
- 職業指導員及び生活支援員の推薦状
- 企業が選考の際、最も重視しているのは体調の安定とそれを証明する客観的な根拠です。推薦状により企業へあなたの能力や体調をアピールすることにより、選考が進みやすくなります。
- 企業見学・実習
- いきなり就職することが不安な方については、入社前に実際の企業を見学し、通勤訓練、業務訓練などの実習を一定期間実施することが可能です。
- 面接ロールプレイング・同行・採用内定・定着支援
- 安心して長く働けるよう、各支援機関と連携して、入社後もサポートします。