「時間は存在しない?」(なぜ大人になると時間が過ぎるのが早く感じるのか?その12)【チャレジョブセンター浦和】

みなさんこんにちは。チャレジョブセンター浦和職員の町田です。
 
時間について書き始めてから、今回の参考書籍(※1)について、いつか触れたいと思っていました。 それでもなかなか読めず、この書籍を手に入れてから、1年半ほど経ってしまいました。 
 
スライド1
 (画像はイメージです。以下同じ。)
 
書評等で頼っているある解剖学者の先生は「すごい本を読んだ」とおっしゃり、またある脳科学者の先生は「あんなことは物理学の基礎で、わざわざ本に書くことでもない」とおっしゃっていました。
 
(後者の先生はまた、老子を引いて「時間についても、知る者は語らず、語る者は知らず、なのです」(時間についてよく知っている人は多くを語らず、知らない人が多くを語る)とおっしゃっていました。
 
そのため「あぁ、ここまでずいぶん時間について語ってしまった…」とも感じています。
 
読み始める前は、「時間は存在しないのさ」とばかりに、好きなだけ眠ったり、約束の時間を守らなかったりすれば、だんだん仕事も友人も遠ざかっていくだろうな、と思っていました。
 
 
さて、読み進めてみますと、まずじっとしていると時間がさっさと流れ、速く動くと時間がゆっくり流れる(例えば飛行機などに精密な時計を載せると、地上に置かれた精密時計よりも遅れる)、
 
 
また山の上では時間が速く進み、低地では遅いという話が出ていました。
 
このことは、以前にも見聞きしたことはありました。
 
今では数十万円で買える精密時計ならその差を計れるし、実験室の時計なら数センチの差によっても生じる時間の遅い速いも検出できるそうです。
(では、私が立っているとき、あるいは座っていても、足先と頭では厳密には時間の流れは異なる、ということなのでしょう!)
 
このように考えていくと、世界や宇宙にあまねく同じ「時」が直線的に流れているわけではない、ということになってしまうようです。
 
「あれもこれもと焦ったりせず、今を大切にしていきたい」というこのブログのテーマごと吹き飛ばされてしまいそうな、常識や通念ごとひっくり返されたような読書感もありました。
 
 
また「人間は何と孤独なものなのだろう」と感じました。 同じ時間を共有しているようで、それは共通認識(共同幻想、は言い過ぎでしたら)に過ぎないのだとしたら…。
 
私の「感覚上の現実」、足元に戻ってみますと、やはり今日も決まった時間に、決めた約束を果たしていく、ということが大事であることは変わらないように思えます。
 
今日も、就職を目指すまたは継続を目指す皆さん方と、一日一日を大切にしていきたいものです。
 
参考書籍
(※1)『時間は存在しない』
カルロ・ロヴェッリ (著), 冨永 星 (翻訳) NHK出版
 
(※2)『世界は「関係」でできている: 美しくも過激な量子論』
カルロ・ロヴェッリ (著), 冨永 星 (翻訳) NHK出版
 
(※3)『時間とはなんだろう 最新物理学で探る「時」の正体 (ブルーバックス) 』
松浦壮 (著) 講談社
 
(※4)『時間はどこから来て、なぜ流れるのか? 最新物理学が解く時空・宇宙・意識の「謎」 (ブルーバックス)』
吉田 伸夫(著) 講談社
 
(※5)『脳と時間: 神経科学と物理学で解き明かす〈時間〉の謎』
ディーン・ブオノマーノ (著), 村上郁也 (翻訳) 森北出版
 
 
 
 
(同タイトルリンク その1~その11)
 

※なぜ大人になると時間が過ぎるのが早く感じるのか?

⇒クリックで、リンクにとびます。

(その1)「前書き」 
 
(その2)「ジャネーの法則」(ジャネの法則)
(その3)「ジャネーの法則 私版」
 
(その4)「ライフキャリア・レインボー」
 https://www.challe-job.co.jp/12819/
 
(その5)「そもそもキャリアって何?」
 
(その6)「あらためてライフキャリア・レインボーについて」
 
(その7)「トキメキと時間感覚」
 
(その8)「脳の時間刻み(クロック数)は増やせるか?」
 
(その9)「フロー体験、子どもの絵の世界」
(その10)「アキレスと亀」
 
(その11)「今、ここ」
 

(参考) 5月16日のブログ 「旅行の日(5/16)に・・・!」 

 
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