あらためて「就労(職業)準備性ピラミッド」について【チャレジョブセンター桶川】
みなさんこんにちは。チャレジョブセンター桶川です。
今回も、以前に「読みましたよ」と何人かの方にお声掛けていただいたものを、少し手直して掲載させていただきます。
テーマは「就労(職業)準備性ピラミッド」です。
ある研修で「就労準備性(職業準備性)ピラミッド」について学ばせていただきました。
その研修で、この図がどのような経緯で作られ、またどのような思いが込められているかについて、あらためて教えていただきました。
もともとの経緯としては、1980年代後半に、障害者職業センターで職業準備支援のグループが作られたことがきっかけだったそうです。
そこで、当事者の方々と一緒に就労や仕事のある生活を続けるポイントを話し合われ、板書していったことが始まりだったそうです。 その際に板書された図は、話しあいごとに少しずつ内容が違った、とのことでした。
私がハッとした部分は、特に以下の点でした。
この準備性の各項目について、それが就職のハードルと位置付けてしまうと…、
・「就職はまだ早い」といった判断に傾きすぎたり、
・「これができない」、「あれもできていない」といった視点で、ご本人たちを責めるだけになってしまうリスクがある
とのご説明でした。
「仕事のある生活が安定するには、
・「個人(ご本人)」と
・「職場(会社)」と
・「支援・配慮」の相互関係、相互作用が整っているかという視点を持つことが必要」
とのことでした。
「“準備が完全に整ってから就職する”、という考えに凝り固まってしまうと、いつ就職できるか分からなくなってしまいます」。
「支援を受けながら働く方法もある、と柔軟に考えることもよいでしょう」。
「“どんな支援や配慮があれば安心して働き続けられるだろう?”という視点も持って、就労支援にあたってください」
とのアドバイスもありました。
※画像はイメージです。
そのうえで、下のような改訂図も拝見しました。
・「できない」から就労できない、働けないというハードルではない。それで終わりにしてしまわない。
・どんな配慮や支援があれば準備性が整うだろうか(環境的な配慮を含めて)という視点が重要。
たとえば・・・
・名前が覚えられない なら・・・ネームプレート、 名札を付けてもらう。
・数を数えるのが苦手なら・・・ 別の「ものさし」、重さや容器の大小で分かるように工夫する、他の方と協力してもらう。
・午前中は眠気が強いなら・・・ 午後から働く
など。
こうした発想の転換を、広く社会や職場に求めるにはまだ時間が掛かるかも知れませんが、だんだんとそうした視点や制度が普及しているようにも感じています。
就労支援上とても重要な指摘なため、忘れないようにしていきたいと感じています。
(参考書籍)
『ゼロから始める就労支援ガイドブック』(メディカルビュー社)
『ストレングスモデル[第3版]―リカバリー志向の精神保健福祉サービス』(金剛出版)
(参考サイト)
「就業支援ハンドブック」
(デジタル版 障害者職業総合センター 令和5年2月改正)p.38~39
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