仕事に必要なのは覚悟? それとも適性? 【チャレジョブセンター桶川】
こんにちは。チャレジョブセンター桶川です。
さて、最近、「仕事に必要なのは、覚悟(我慢や忍耐)なんだろうか?それとも適性(楽しい、手ごたえがある)だろうか?」と考えることがありましたので、それについて書いてみます。
個人的な経験からの振り返りも多くなりますので、その点はご了承ください。
私は当初、福祉ではなくて教育系の仕事(小学校教諭)に就こうと思っていました。
20歳の9月に、母校の小学校へ教育実習へ行きました。
小学校4年生を担当しました。
時に徹夜で準備して授業をしても、体育でサッカーを担当したとしても、ちょっとした学級崩壊になってしまいました。
いかに授業を成り立たせるのが難しいことか! と思い知りました。
自分が小学校時代に受けてきた知識伝達重視型の授業から、後に「総合的な学習の時間」と呼ばれる当時としては先駆的な「自ら課題を見付け、自ら学び、自ら考えて主体的に問題を解決できるようにする」という授業スタイルが重視され始めていた潮流にも戸惑いました。
放課後の教室で、そのことを指導教諭(そのクラスの担任の先生でもありました)にご相談しました。
すると「さめざめと幾晩も涙を流すような経験をしないと、良い授業はできないものですよ」とアドバイスされました。
その時の私は、正直なところ「こんなにも準備をして、それでも授業が成立しないなら、教師は難しいかな…」と思ってしまいました。
「幾晩も泣き続けないと良い授業ができない?」、
「そこまでしなくてはならないのだろうか…?」と。
そこから7年ほどして、あることがきっかけで、福祉の勉強をし直して仕事にしたいと考えました。
あらためて通った夜学での授業も面白く、昼間の福祉作業所の指導員のアルバイトも「ああ、これだ!」という感覚がありました。
その後いろいろな福祉の現場を経験して、「幾晩も涙を流す」ということまではありませんでしたですが、それなりに大変だったこともいくつかあったことを思い出します。
それでも、よりファイトが湧いたり、職場は変わったとしても福祉の現場で働き続けようと思えた理由は、うまく言葉に表せません。
教育実習の指導教諭はおそらく私に、仕事に就くうえでの「覚悟」を説いてくださったように思います。
またいろいろな職場で、「したい仕事や専門の分野で働けている人の方が少ないのだから…」(多かれ少なかれ、仕事をしていくには覚悟や我慢も必要だ、というニュアンスでしょうか)という話を伺ったこともありました。
福祉の仕事は、今のところ私の「適性」に合っていたのだろう、と思います。
ビジネス書や就職指南本などをいろいろ読みましても、「覚悟」(忍耐や我慢)が必要だという意見と、仕事を続けるには「適性」(楽しさや手ごたえ)が必要だという意見と、どちらの意見をより強調されているかは、著者さんによってまちまちな印象です。
解剖学者の養老孟子先生は、ある講演で「どんなに好きな仕事でも、嫌な部分はあります。それをいかに楽しめるかだと思います」という主旨のことをおっしゃっていました。
私なりの現時点での結論は、上記はどちらか一方だけが必要といった二者択一よりも、その方の状況に応じて、重視する割合が変化していくものだと思っています。
たとえば、仕事に初めて就く、あるいはそれに近いのでしたら、あまり「適性」にこだわり過ぎてもなかなか自分では分からないこともあるので、ある程度のところまで検討されたら、まずは働き始めてみることもいいのではないでしょうか。
また職歴がある程度ある場合には、ご自身の適性も苦手分野もある程度ご存じでしょうから、長く働き続けるためにも「適性」を重視して仕事選びをされるのがよいのではないでしょうか。
みなさんはどうお考えになりますか?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
チャレジョブセンター桶川では見学やご相談、通所体験(無料)も受け付けています。
**********************************
#就労支援
#桶川
#チャレジョブ
#チャレジョブセンター桶川
#仕事に必要
#覚悟
#我慢
#忍耐
#適性
#楽しい
#手ごたえ
**********************************