どっちが先❓ 「台風」とタイフーン（typhoon）【チャレジョブセンター桶川】
みなさんこんにちは。チャレジョブセンター桶川です。
先週は、週の後半に台風13号（インニョン）や、台風13号から変わった熱帯低気圧の影響で、福島県いわき市や茨城県、千葉県に、浸水や土砂崩れ、道路の冠水などの被害が出ましたね。
チャレジョブセンター桶川では、もっとも台風が近づいた先週金曜日には、早めにご帰宅いただいたり、あらかじめ通所を控えていただくなどの対策を取りました。今のところ、ご利用者様や職員にも被害は出ていないようですが、引き続き、平時から災害対策を行ってまいります。
こちらのチャレジョブセンター桶川のブログ中、１年ほど前に台風やハリケーンについて投稿した一連のブログは、比較的多くの方々にご覧いただきました。
そのため、あらためまして災害への意識を持ちたいということもあり、少々手直しをしながら何回かに分けて再掲させていただきます。
では、まず初めの話題ですが、以前から、
・日本語の「台風（たいふう）」と
・英語のタイフーン（英語：typhoon」）は
発音が似ているな…、と思っていました。
「津波（つなみ）」🌊が英語としてそのままtsunami（ツナミ）🌊となった、ということは聞いたことがあるのですが。
台風とタイフーンでは、日本語と英語のどちらが先にできた言葉なのかな…、とふと思ったのです。🙄
調べた結論から言いますと、日本語の台風と、英語のタイフーン（typhoon）では、英語のほうが先にできたようです。 日本語の「台風」のもととなる「颱風」（たいふう）の語は、明治時代にできました。
いっぽう、英語のtyphoon（タイフーン）は、１６世紀にイギリスですでに使われていたようです。
ヨーロッパでは、１６世紀といえば、ヨーロッパではルネサンスやコペルニクスの地動説の発表、ローマ教皇グレゴリウス13世などの時代です。
日本では、１６世紀は室町時代（戦国時代）の後期から安土桃山時代ですね。
さて「颱風」や「台風」の言葉ができる前、日本ではこうした現象を何と呼んでいたのでしょうか？
昔は日本では、大風（おおあらし）、嵐(あらし)。
またより古くは野分(のわき)などと呼ばれていたとのこと。
これはこれで、風情（ふぜい）がありますね。😌
なお、さらに遡（さかのぼ）って、英語の typhoonの語源についてですが、３つの説があるようです。
一つ目は、元は中国語で、広東地方（かんとんちほう）の方言の tai fung (大風 タイ ファン) から借入れした言葉という説です。
二つ目の説として、アラビア語で、ぐるぐる回るという意味の「tufan」（トゥファン）が語源とする説があります。
三つ目には、ギリシャ神話の風の神「typhon（テュフォン・テューポーン）」が、「typhoon」になった、とする説もあるようです。
この３つとも発音や語感が似ています。この英語の「typhoon」（タイフーン）の語源の説には興味深いものがあります。
これを知りますと、遠く離れた国や地域の言語が不思議と似る現象、例えば日本語とトルコ語が似ている、といった話題も思い出します。
例を挙げますと、トルコ語で
・Yamaç（ヤマチュ）が日本語の「山地」（さんち）、
同様に、
・Koyu（コユ）が「濃い」、
・Yakmak (ヤクマク）が「焼く」、
・İyi（イイ）が「良い」、
・Çay（チャイ）が「茶」…、といったものがあります。
こういった現象は、偶然なのでしょうか、それとも歴史的経緯があるものなのでしょうか…？
興味が尽きませんが、ここではこれくらいにしておきます。
いずれにしましても、まだまだ台風や、気候の変化も大きい季節です。 引続き、安全や体調にお気をつけてお過ごしください！
（参考）
【サイト】 相馬 充氏 (国立天文台)ホームページより https://www2.nao.ac.jp/~mitsurusoma/notes/typhoon.htm
【図書】 『台風物語―記録の側面から』
饒村 曜（にょうむら よう）著
（財団法人 日本気象協会 発行）
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